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コラム No.4
ネグロスキャンペーンふくい 後藤勇一さん
「バナナってどうやって作るか知ってます?」という逆インタビューからお話しは始まった。これを読み終わるころには後藤さんに対するイメージがかわる人も多いかもしれない。
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ネグロスキャンペーンは全国組織。生協の職員だった後藤さんが九州と東京の一部の生協で扱っているバランゴンバナナとはじめて出会い、その活動に賛同してネグロスキャンペーンふくいを立ち上げるまでに1年とかからなかった。 |
「ほとんどの多国籍企業が生産・輸出して、日本市場に出回る色つやと形のきれいなバナナは、その栽培工程のあらゆる時点で農薬を大量にかけるんです。バナナ畑で働いている人の多くが皮膚病に悩まされています。」もともとフィリピンではバナナが自生し、ほっておいてもたくさん育つ環境なのに、農薬を大量に使 う。それは生産量の安定などのためではなく、日本のような輸出先の消費者が“きれいで形の良いバナナ”を求めるから。この厳しい事実を知らずに、わたしたちは 見た目がきれいなバナナを求めているのだ。
ネグロス島は、フィリピン諸島のうち3番目に大きな島で、唯一の産業はサトウキビのみ。観光のセブ島、ビジネスの中心であるマニラがあるルソン島、フルーツのミンダナオ島、そしてサトウキビのネグロス島と役割がわかれ、その中でもネグロス島は貧しい島である。
島の経済を単一作物に頼りすぎることは非常に危険である。80年代のダイエットブームでサトウキビの国際価格が大暴落し輸出が激減、経済が破綻、そして飢餓が発生した。やはりこれも先進国の勝手に振りまわされた結果だ。
「フィリピンはスペイン統治時代の地主制度がいまだに残っています。 ほんの一握りの大地主がほとんどの耕作地を占めてプランテーションを経営しサトウキビを生産しているのですが、働いている農民は土地も生産手段も持たない単なる労働者でしかありません。作り方、働くペース、賃金も大地主が決める ため、サトウキビ労働者が豊かになる道はありません。農民でありながら土地も 持てず自分で食べる野菜や米が作れないのです。ネグロス島ではサトウキビ生産以外の農民は山の中で細々とバナナなどを生産していました。
当初、サトウキビ生産者の飢餓を救おうとして発足した支援活動ですが、島で産業をつくるためにバナナの民衆交易を開始しました。
ネグロス島には無農薬バナナはあるがお金がない、日本はお金はあるが安全な無農薬バナナは流通していない。そこで始まったのが無農薬バナナの民衆交易という実験でした。日本で購入するバナナ代金の中にバナナ村自立基金を上乗せし、その基金で農民の生活改善運動を取り組みました。しかし、逆にバナナ生産に頼 り過ぎたために、過密栽培や連作障害による病気やられてしまい、壊滅的な打撃を受けたこともあるんです。ひとつの生産物に頼ることは危険ですし、安定させるための農業技術を身につけていく必要があります。」
現在、バナナの民衆交易を継続はしているが、ネグロス島での活動の中心は、地主から土地を買戻し自給していくこと、農業技術を身につけ、サトウキビ労働者から本当の農民に変わっていくこと、などに切り替わってきている。
「私たちはネグロス島に関わることで、私たちの暮らしがフィリピンと、アジアの国々とどのようにつながっているのか、自分たちの暮らしのあり方を考えることが必要です。自給率40%と他国に頼らなければ成り立たない日本が他国とどのように付き合っていくのか問われています。とりあえず無農薬バナナを食べな がら考えてみませんか。」
イベント当日もバナナを販売する予定とのこと。ぜひ購入したい。
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このやさしい風貌からは想像できないかなりハードコアな社会派の後藤さん。 |
後藤さんの活動は、ネグロス島だけにはとどまらない。関心の対象は、環境、熱
帯雨林、
開発、公害、民族問題、まちづくり、福祉と多分野に渡る。話しは尽きないのだ。
みなさんも後藤さんにあったら、ぜひじっくりお話しを聞いてほしい。
http://www1.fctv.ne.jp/~sksknet/
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