いーふくい ホーム イベントガイド ウェブマガジン コミュニティー
試写会レビュー

笑の大学レビュー by鯖江シネマ7×いーふくい
10月30日(土)より上映開始!


鯖江シネマ7公式サイトへ
気になる上映時間を調べたい方はコチラから


笑の大学

昭和15年、日本は戦争への道を歩み始めていた。国民の娯楽である演劇は規制され、台本も上演前に検閲を受けていた。

そんな時代に2人の男が警視庁の取調室で出会った。
笑ったことがない男、情け容赦ない検閲官・向坂睦男(さきさかむつお/役所広司)と、笑いに命をかける男、劇団<笑の大学>座付作家・椿一(つばきはじめ/稲垣吾郎)。

向坂は「このご時世に喜劇の上演など意味がない」と考えている。<笑の大学>を上演中止に持ち込むため、椿の台本に対して「笑」を排除するような無理難題を課していく。

一方の椿は、上演許可を貰うため、向坂の要求を呑みながらも「笑い」を増やす抜け道を考えていく。しかし、執拗な向坂の要求は、皮肉にも台本をどんどん面白くする方向に向かってしまっていた。

いつしか2人は夢中で喜劇台本を創り始める。やがて2人が創り上げる傑作喜劇とは?  完成の瞬間、2人に訪れる宿命とは…?

1996年の初演で演劇界に衝撃を与えた、舞台『笑の大学』。三谷幸喜作品の中でも最も評価されているが、その完成度の高さゆえ映像化不可能とされてきた。しかし、そのテーマ性の確かさと、脚本の素晴らしさから、今回映画化が敢行された。

喜劇作家・椿一にはSMAPの稲垣吾郎。クールさの中に秘めた熱さをもつ、不器用でしたたかな作家役を鮮かに演じている。

一方、検閲官向坂睦男には役所広司。本格コメディ作品の出演は『shallweダンス?』以来。冷徹な男が笑いに触れることで人間性を獲得していく、そんな難しい役を見事に演じている。
監督 : 星 護
原作・脚本 : 三谷幸喜
出演 : 役所広司  稲垣吾郎

公式ホームページ http://warainodaigaku.nifty.com/
いーふくい 編集部員:こまぐん

『新選組!』脱落組のこんな私が、三谷幸喜作品のレビューをやってもいいんですか? あ、いいんですか。じゃやります。というか、やらせてください。はい、喜んで!

というわけで『笑の大学』です。この作品、〈三谷脚本〉というアプローチでの批評はさんざん出尽くしているでしょうから、ここでは〈星護監督の初長編映画〉という観点で書いてみようかと思います。

さて、星監督。『警部補・古畑任三郎』に代表される軽妙洒脱な演出を見せてくれる演出家でして、個人的には『放課後』『じゃじゃ馬ならし』といった初期作品から注目してました。

演出はもとより、〈小ネタの散らし方〉が実にうまい。ある作品で使った小道具を、別の作品でもこっそり登場させる、みたいな。そういった〈秘密の符丁〉を読み解く楽しみも、この方の作品の魅力なんですね。そんなことから今回も、「小ネタないかな〜」的気持ちでスクリーンに向かったわけです。

……ありました。やっぱり。

繰り返し出てくるシーン(劇場近辺、警察の建物の前など)での、まちがい探しのような小ネタとか(気付くかな?)、エンドロールで「ええっ! あの人が出てたのか!」と驚かせるキャスティングとか(気付くかな?)。この方の神髄はコレですよコレ。

何かにつけ〈原作・脚本:三谷幸喜〉で注目される『笑の大学』ですが、こじゃれた演出や劇伴音楽のアレンジなど、隠れた見どころ聴きどころも随所にあふれています。目をくわっと見開いて、耳をきゅっとすませて、細かい仕掛けもぜひご堪能ください。監督になりかわって、お願い申し上げます(勝手に)。
警視庁の取調室。
これで、どうだ!?
何やってんのかなぁ…
映画情報はコチラから調べることが出来ます。
 

Copyright© 1999-2002 Yoozma Corporation. All rights reserved. pagetop