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試写会レビュー

誰も知らない by鯖江シネマ7×いーふくい
10月16日より絶賛公開中!


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誰も知らない

トラックからアパートに荷物が運び込まれてゆく。引っ越してきたのは母けい子(YOU)と明(柳楽優弥)、京子(北浦愛)、茂(木村飛影)、ゆき(清水萌々子)の4人の子供たち。 母子家庭で4人も子供がいると知られれば、また家を追い出されかねないから、大家には父親が海外赴任中のため母と長男だけの二人暮らしだと嘘をついている。

子供たちの父親はみな別々で、学校に通ったこともない。それでも母がデパートで働き、12歳の明が母親代わりに家事をすることで、家族5人は彼らなりに幸せな毎日を過ごしていた。

ある晩、酔っぱらって帰ってきた母は、突然それぞれの父親の話を始める。楽しそうな母の様子に、寝ているところを起こされた子供たちも自然と顔がほころんでゆく。だが、翌朝になると母の姿は消えていた。代わりに20万円の現金と「お母さんはしばらく留守にします。京子、茂、ゆきをよろしくね」という明宛てのメモが残されていた。

この日から、誰にも知られることのない4人の子供たちだけの「漂流生活」が始まった――。

1988年に東京・西巣鴨で起きた事件をモチーフにした作品。出生届も出されていない4人の子供を置き去りに、新しい恋人と暮らすため母親が出ていく設定は事件と同じ。けれど残された子供たちの生活、心理描写は是枝監督の創作だ。

子役オーディションで、その目の鋭さで即決となったのが柳楽(やぎら)優弥くん。複雑な明の心情を理解した素晴らしい演技を見せてくれる。カンヌ国際映画祭では、審査委員長のクエンティン・タランティーノ監督に「毎日多くの映画を見たが、最後まで印象に残ったのは彼の顔だった」と絶賛され、史上最年少の14歳で最優秀男優賞を受賞した。

監督 : 是枝裕和
撮影 : 山崎裕
出演 : 柳楽優弥 北浦愛 木村飛影 清水萌々子 YOU

公式ホームページ http://www.daremoshiranai.com/
いーふくい 編集部員:うみ

この映画のモチーフになった事件が起きたのは、1988年。
当時、私は明とあまり変わらない年齢で、小学校に通っていた。
友達や先生といろんな話をした。
遠足や運動会や修学旅行、たくさんの思い出がある。
家に帰れば両親がいて、光熱費の心配なんてしたこともなく、
ご飯は作ってもらう物であって作る物じゃなかった。

大人になった私はこの映画を観ながら、子どもだった昔を思い出し、 そして登場する大人たちに自らを重ねた。もし自分がこの映画の中に存在したとして、なにが出来るかを考えたとき、自分があまりにも無力であることに途方に暮れる。

なるべく感情移入しないように我慢しながら見た。
それでも、スクリーンの前で大人の私はぽろぽろ泣いていた。
スクリーンの中の子どもたちは、誰ひとり泣かなかった。

子どもたちは生きている。
彼らにとって一番大切な場所を、一番幸せな時間を守るために生きている。
それが他人から見たらどうしようもなく悲惨でもあったとしても。

初めて兄弟そろって外に出ていく4人の姿と、最後に並んでアパートに帰っていく4人の子供たちの姿。傍から見たらどちらも大した違いなんてない。
それが何より哀しかった。

観終わった後は、「ご飯食べにいこっか〜」「買い物いこっか〜」、
どんな会話もなんとなく虚しく感じるかもしれません。重く心に残ります。
それでも、できるだけ多くの人に観てもらいたいと思える映画でした。

最後に、忘れないでほしい国民の義務をひとつ(↓)

『児童福祉法第25条(抜粋)保護者のない児童又は保護者に監護させることが不適当であると認める児童を発見した者は、これを福祉事務所若しくは児童相談所に通告しなければならない。』

必死で生きている子どもたちから目を背けずに生きる大人であれますように。

P.S.柳楽くんの肩甲骨の出っ張り具合がクリティカルヒットでした。やばいよ、触りたい(骨フェチ)
お母さんがいたころ
子供だけの生活のはじまり
やがてお金も底をつき…
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