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「いい歌詞で、いいメロディーで、ありったけのこころを込めて」William柳沢耕平
どちらかというと、少し野暮ったい髪型。知性というよりは、やわらかな印象を与えるメガネ。雄弁とはほど遠い朴訥とした話し方。実に「のび太ロック」という形容がはまっている。だがライブとなると、まるで自分の存在をオーディエンスに叩きつけるような情熱的シーンを見せつけてくれる。彼の名は、柳沢耕平(William)。福井音楽シーンの最前列を担ってきた彼が上京して、すでに2年と半年以上の時が過ぎた。現在の福井のシーンについて彼は語る。
「どんどん活気が溢れていると思います。僕が福井にいたころと比べるとすごい違いですね」
そう、彼が福井にいた頃、まだザ・ルーズドッグスは結成されていなくて、ワンマンなんて非常に珍しくて、多くの才能あるアーティストが存在しながらその姿は知られていない、まさに福井音楽シーンの黎明期だった。そんな萌芽を待つ種のような時代の中、彼は生まれ、福井の町にとってどれだけ振りであろうワンマンライブを行い、東京へと進出した。彼の行動によって、多くのアーティストが感化され、その存在は、県内外の人間に福井アーティストを認知させることとなった。
そう、彼は確かにパイオニア(開拓者)だった。
そして今、新しい音源をひっさげてわたしの目の前にいる。
―「深呼吸のリズム」―
全体的にゆるやかで、シンプルにまとめられたこのアルバムからは、彼が新たなステップに足を踏み出した事実を教えてくれる。彼の一種独特の声質は、中学生の頃から弾いていたというピアノとの相性はもちろん、繊細さを思わせる歌詞と絡み合い、わたし達にひどく居心地のいい世界を見せてくれる(「のび太ワールド」と呼ぶべきだろうか)。
そんなありったけの魅力が詰まった新たな音源を片手に、彼のこれからについて語ってもらった。
「僕がこれからやっていきたいのは、シンプルな音楽です。アコギ(アコースティックギター)やピアノと生声だけの曲といった、非常に「裸」な音楽。「裸」にすればするほどごまかしはきかなくなるし、実力が浮き彫りになると思います。けど僕は、たとえ難しくても「裸」にして恥ずかしくない音楽を目指していきたいです」
堂々とした「裸」の音楽。彼ならきっと到達できるだろう。これからが実に楽しみだ。そして、いつまでも福井アーティストのパイオニアであり続けてほしいと願う。
いーふくいは「William柳沢耕平」を応援します!
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